2017/08/23 21:00
茎崎ファイターズ(茨城) VS 新家スターズ(大阪府) 高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント2回戦
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第37回全日本学童の観戦記第3弾です。この日は稲城中央公園野球場で行われた学童野球界屈指の好カードを観に行きました。
実は両チームとも当社が扱うマシン(P・M・W)を二台導入しているチーム様です。
両チームとも強打が売りのチームですが、緻密な駆け引きも垣間見ることができました。
先攻/新家、後攻/茎崎
茎崎バッテリーは技巧派4番と大型強肩捕手10番の組み合わせ。
①回表 先頭エンタイトルツーベース、送りバント、内野ゴロで新家Sが一点先制!
一方の新家バッテリーは豪腕1番と7番の組み合わせ。
①回裏 ヒット2本、四球で満塁。3者残塁でチェンジ。
②回表 三者凡退。
②回裏 先頭ヒット、外野フライ、ショートゴロゲッツーでチェンジ。
③回表 1死から死球、三振、盗塁失敗でチェンジ。
③回裏 1死からレフト前ヒット、内野ゴロで進塁、4番を敬遠、5番がレフト前ヒットで同点!次打者を抑えてチェンジ。
④回表 2死からヒット、死球、センターフライでチェンジ。
④回裏 三者凡退。
⑤回表 先頭ヒット、内野ゴロで進塁、四球、サード強襲ヒットで満塁。内野ゴロで新家Sが1点勝ち越し!
⑤回裏 先頭ヒット、内野ゴロで進塁、センター前ヒットでまたも同点!!
2死から盗塁成功するも内野ゴロでチェンジ。
⑥回表 三者凡退。
⑥回裏 2死から死球、内野ゴロでチェンジ。
⑦回表 7-9番三者凡退。
⑦回裏 1-3番三者凡退。
サドンデス突入
⑧回表 1−3番がまさかの三者凡退。
⑧回裏 4番ライトフライ、カウント1ボール2ストライクからスクイズ成功!2−3× 茎崎Fサヨナラ勝利!!
互いに強力な攻撃陣を要する中、バッテリーと守備陣が踏ん張り、締まったゲームとなりました。
特に両チームの投手がともに先発完投。互いの攻撃陣の長所を消すために両指揮官が選択され、見事ハマったのだと思います。
初回も新家先頭打者がエンタイトルツーベースを放ち、1死3塁になりましたが、茎崎守備陣は前進守備を引かず、確実にアウトを取ることを優先されました。
結果、内野ゴロの間に失点したものの、チームや投手に落ち着きをもたらしたと感じました。
また、両チームのクイック&牽制が抜群に上手く、ランナー一塁から打っていく場面が多く見られました。
タイムは両チームとも1.0前後を記録。全国トップレベルの技術を感じる瞬間でした。
試合は全く互角の状態でタイブレークに突入。
先攻新家は初回に長打を放っている1番から、後攻茎崎はチームの大黒柱である4番からスタートとなりました。
両チーム先頭バッターはヒッティングで浅い外野フライ。
新家Sは先攻のため、大量得点を狙いにそのままヒッティングを選択し、結果無得点。一方の後攻、茎崎Fはスリーバントスクイズを選択しました。
新家守備体系もスクイズを警戒し、限界まで前に守っていましたし、茎崎サイドもスクイズの構えを見せるなど、揺さぶりを仕掛けていました。
2球で2ストライクに追い込み、1球外した後、スクイズが敢行されました。
初めから2ストライク後を狙っていたのかは分かりませんが、新家守備陣も少し警戒が薄れ、これまでの3球よりもスタートは遅れてしまいました。
またバントも非常に上手く、高く跳ね上がりランナーは生還しました。
観戦していた私もヒッティングを選択すると感じていたため、非常に驚きましたし、茎崎F吉田監督の覚悟ある采配であったと思います。
やはり勝つためにはチャレンジが必要ということなのでしょう!
いつかこの試合、この場面を両チームの指揮官に解説して頂きたいと感じた素晴らしく濃密なゲームでした。
新家スターズ、茎崎ファイターズの皆様、本当にお疲れ様でした!
今後のさらなるご活躍を期待しております!!